現在新型コロナウイルス感染症の拡大が危惧されている中、外出自粛や慣れないテレワークなどで大変な日々を過ごされていることと思います。
新型コロナウイルスについては飛沫感染やエアロゾル感染を第一に注意すべきと考えられており、口・鼻・目を介して感染がおこる可能性があると指摘されています。
目を介する感染をおこさないために注意すべきことは、飛沫からゴーグル等で目を守ること、汚染された机などを触った手で目をこすらない・触らないことです。
目薬やコンタクトレンズを介した感染の報告は今のところありませんが、否定されているわけではなく、その取り扱いには気をつけたいところです。
普段コンタクトレンズを使用されている方の場合には、装用前には手を洗うことを習慣とされている方も多いと思いますが、今一度正しい手洗い方法を確認しておくとよいでしょう。
また、目薬をするときにも目の周りを触ったり、時に目に触れたりすることがありますので、点眼前には必ず手洗いをするようにしましょう。
●手洗いの際の注意点
①石鹸を十分に泡立て、20秒以上もみ洗いをし、特に指先を手のひらでこするように洗う
②泡を完全に洗い流す。洗面台からのはね返りが無いよう水量はほどほどに
③できればペーパータオル、なければ清潔なタオルで手を乾かす
④コンタクトレンズを外すときにも同様の手順で手洗いをしましょう
目薬をする場合には、下まぶたの睫毛の生え際から1cm程度離れた場所を下に引き、点眼びんの先が目に当たらないように注意して1~2滴たらしましょう。こぼれた液は目を閉じて、ティッシュなどでそっと押さえるようにしてふき取りましょう。
コンタクトレンズは1日交換タイプがおすすめですが、2週間タイプをお使いの場合には、レンズケースを使用後は保存液で洗浄し、ケースを裏返しにしてよく乾かしましょう。
洗浄液として最も効果的なのは過酸化水素タイプです。コロナウイルスに有効とされています。
この記事をお読みの方の中で、これからコンタクトレンズを試そうと考えておられる方には気をつけて頂きたいことがあります。それは、コンタクトレンズを作成にいった眼科で、検査員がコンタクトレンズを装用してくれる時がありますが、この際検査員の手が汚染されているかもしれない可能性があることです。
「手はきれいですか?」と聞く勇気があれば良いですが、なかなか言えることではありません。ですので、ひとまずコロナウイルス禍が落ち着くまでは試すのを待つのが良いかもしれません。
普段コンタクトレンズを使用している方も、外出されない日は眼鏡で過ごすようにされても良いでしょう。
記事監修:「南大阪アイクリニック」渡邊敬三医師
- 2003年:近畿大学医学部 卒、近畿大学医学部眼科学教室 入局
- 2009年:府中病院 眼科、近畿大学医学部大学院医学研究科 卒
- 2011年:Brien Holden Vision Institute Visiting Research Fellow
- 2012年:近畿大学医学部 助教
- 2014年:近畿大学医学部 医学部講師
- 2016年:医療法人翔洋会 理事長 平木眼科 院長
- 2018年:南大阪アイクリニック 院長
クリニック情報
- 所在地:大阪府泉南郡熊取町大久保北3丁目174-6
- 電話番号:072-453-1750
- 診療時間:9:30~12:30、14:30~17:30
- 休診日:木曜午後、土曜午後、日曜
- 導入機器:フェムトセカンドレーザー白内障手術装置、「LenSx」、術中波面収差解析装置「ORA System」、白内障手術ガイドシステム「Verion」、超音波白内障手術装置「CENTURION VISION SYSTEM」など
記事監修
「南大阪アイクリニック」渡邊敬三医師
略歴
2003年近畿大学医学部眼科学教室入局。府中病院(和泉市)勤務、オーストラリア留学を経て、2014年より近畿大学医学部講師として白内障・角膜外来を担当。2016年より現職。
渡邊医師YouTubeチャンネル:
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- 所在地大阪府泉南郡熊取町大久保北3丁目174-6
- 診療時間9:30~12:30、14:30~17:30
- 休診日木曜午後、土曜午後、日曜
- 導入機器フェムトセカンドレーザー白内障手術装置、「LenSx」、術中波面収差解析装置「ORA System」、白内障手術ガイドシステム「Verion」、超音波白内障手術装置「CENTURION VISION SYSTEM」など