白内障ラボ設立の想い
白内障は、80歳以上になるとほぼすべての人がかかる病気です。白内障手術は日本において年間100万件以上行われている、広く普及している手術で、その目的は見え方を良いものにすることで、手術後の生活をより明るく、より過ごしやすく、より幸せにすることです。
しかし手術を受けたにもかかわらず、「もっと見えると思っていた」「手術前と見え方が変わらない」「眼鏡なしではテレビが見えない」などの声が少なからずあるのも事実です。
白内障は安全な手術であることは間違いなく、手術前に予測できない手術中合併症が起こる確率は0.1%にも満たないものですので、手術を受けた皆さんの不満の声の多くは、手術に問題があったわけではないのです。
白内障手術には、手術を安全に行うことに加え、もう一つ重要なことがあります。それは眼内レンズの選択です。多焦点レンズや乱視矯正レンズなどの眼内レンズの種類選択と度数選択は手術後の満足度に大きく関わり、誤解を恐れずに言えば、この選択を間違えることは手術の失敗を意味するものであると考えています。
レンズ選択が正しく行われている確率は70~80%という報告があります。言い換えれば10人のうち3人が正しくない選択をされてしまうということです。その精度の向上こそが、白内障手術に残された大きな課題であることは間違いありません。
レーザー白内障手術装置や、手術前・手術中検査機器など、安全性と精度の向上を目的とした白内障手術関連機器が多く登場している現在においてもなお、「何分で手術ができる」「年間何件手術をやっている」といった手術時間の短縮と手術件数の多さという物差しで手術の上手さが語られている現状を変え、手術の安全性と精度の追求こそが、物差しになりえるものであり、手術を受けられる皆さんの幸せにつながるものであると白内障ラボは考えています。
手術を受ける皆さんに知って欲しい情報をお届けするとともに、
一人の手術のために、
いかに精密な検査にこだわるか、
いかに丁寧に手術をするか、
いかに過去・現在・未来に寄り添うか、
医療者の心からしかなし得ないこの想いを共にするドクターの輪をひろげてまいります。
一般社団法人 白内障ラボ
代表 渡邊 智子
運営者情報
- サイト名:白内障LAB(白内障ラボ)
- URL:https://www.hakunaisholab.or.jp/
- 運営元:一般社団法人白内障ラボ
- 運営元所在地:大阪府熊取町大久保北3丁目174番6号
- 免責事項:
白内障ラボにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関を受診してください。
白内障ラボ上の情報や利用に関して発生した損害等に関して、一切の責任を負いかねますことをご了承ください。